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桃夭 [3.14159 26535 ・・・]



- たのも~う!

  拙者でござる

- は~い 開けま~す

- ・・・

- こんにちは~ ヒラメで~す

- タイで~す

- カメで~す

- 三人あわせて 三人官女で~すぅ

- ぬぁっ ぬぁんじゃ~

- ふふふ 

  ささ 聴之介クン 入って

- おお... それにしても 乙姫ちゃん

  そなたの課のきれいどころ 2人

  そして 受付のアイドル と

  みな あでやかでござるなぁ~

- どう 目の保養になった?

- はぁ~ よいな よいわ

  っと 乙ちゃん これ...

- あっ ありがとう

- 聴之介さ~ん こっちこっち 此処にすわって~

- ん あぁ...

- んっふ ど~ぞ

- では 

- あのぉ... 聴之介さん!

  ひな祭りのことを

  なんで 桃の節句というんですか~

- おお それはじゃな....

  ひな祭りといふのは

  女の児の誕生を祝い 喜ぶこと

  また その児の 良き成長と

  末永く 幸 多きこと

  つまり 良き結婚生活に恵まれるようにと願う

  行事のことで

  その 心のあらわれ 「形」として

  雛人形をかざり 白酒や桃の花を供えるのじゃ

  その 桃の花に 起因しておるのであらう...

  ちょうど 花モモの季節 じゃでのう...

- はな..もも...ですか

- うむ まぁ 桃と聞くと

  果実を連想しがちではあるが

  桃は バラ科の落葉果樹で

  春に 白や 淡紅色の花を開くのじゃ

  観賞を目的として 植栽されるほど

  その 花は 美しい

  かような花木を 花モモといい

  「矢口」「菊桃」「源平枝垂」などの

  種類があり申す

  因みに 拙者は「源平枝垂」が 好い

- へ~え....

- しかし ながら

  「雛の節句」「桃の節句」と

  いふやうになったのは

  江戸中期以降のこと とのことじゃ

  豪華絢爛な段飾りも

  それほど 昔からのことではぬぁい

- えっ そうなんですか

- さよう 元々は

  「上巳の節句(じょうしのせっく)」といふ

  いわゆる 『五節句』の一つ なのじゃよ

- 『五節句』... というと 

- 一月七日の「人日(じんじつ)」〈「七草」...〉

  三月三日の「上巳(じょうし)」〈「雛」「桃」...〉

  五月五日の「端午(たんご)」〈「菖蒲」...〉

  七月七日の「七夕(しちせき/たなばた)」

  そして

  九月九日の「重陽(ちょうよう)」〈「菊」...〉

  これで 『五節句』よ ....

  はいっ

  聴之介クンからの さしいれ

- いただきま~す!

- ふむ で~じゃ

  「上巳(じょうし)」の意味は といふと

  《月の最初の巳の日》のことで

  不浄を払う 行事だったのじゃ

  奈良時代に 中国から伝わったもので

  この日〈陰暦の三月三日〉

  宮中において

  「曲水の宴〈きょくすいのえん〉」が

  催されていたとのことで おじゃる

  「曲水の宴」については...

  乙姫ちゃん 辞典を お頼み申す

  ...

  各々がた これを引いて 順に 黙読くだされ

  では 拙者も ひとつ コンポートをば...

 

●「曲水の宴」

 

- 御馳走様でした~

- あっ わたし 洗いま~す!

- あっ カメちゃん ありがとね

- あたし お茶いれてきま~す!

- ううう あたしは 辞書 かたずけてきま~す

- ぬぁんじゃ みな フットワークがよいのぉ...

- ふふふ 食後の運動よ!

- さようくぁ....

  ところで 乙姫ちゃん

  『桃夭〈とうよう〉』といふ 言葉をご存じか

- えつ あたし 知らないわ

  なに なに おしえて

- ん..『桃夭〈とうよう〉』とは 

  〈とつぐ〉こと

  また 〈嫁入りどき〉のことでのぉ...

  ほれ ゆふべ 電話で そなた

  カメ姫ちゃんが “婚姻予約”をした と

  申しておったではないか...

- そう そうなのよ ほんと 春よねぇ...

- う~む まこと めでたいのぉ......

  おお それでのぉ

  乙ちゃん...

  『桃夭』の「夭〈よう〉」は

  〈若く美しいさま〉のことをいい この意から

  嫁に行く女性を 桃の美しさにたとえて

  『桃夭』といふのじゃよ...

  時期 潮時 じゃなぁ...

- ふ~ん それで?

- えっ ... あっ いないな ...

  桃を食した故

  ちと 思い浮かべてみたまででござる

- ....あのね 聴之介クン

  あたし

  あなたには 自由にいてほしいの

  そして もっと 苦しんで 苦しみ抜いて

  清らかに ことばと 向き合っていってほしいの

- ....

- 絵も やめないでね...

- おと....

 

●聴之介は 思う

乙姫は いまも

拙者の初心を 大切にしてくれているのだ...と

そして 「やめるな」という 一言に

己の 心の迷いを見透かされて 恥じ入るのであった

 

●乙姫にとって 彼女のリビングの壁にかかる

一対の素描

この 聴之介の描いた 「女」と「男」の顔こそが

「真のお雛さま」 なのである...

 

- あのぉ...

  おとりこみのところ すみません

  お茶が入りました...

- うんっ ありがとう....

  そうだ タイちゃん ヒラメちゃん

  日頃の成果をみせてよ

  ねっ カメちゃんも みたいでょ

ー ええ もちろん

 

●ト、いう次第で

タイと ヒラメの「舞い」を かわきりに

宴は ますます もりあがってゆく

そして なにか疑問か生まれると

その度に 乙姫たちは

微睡む聴之介を 起こしては 尋ねるのであった

 

- ねぇ 聴之介クン

  結婚記念日には

  銀と金 ダイアモンドの他に

  何があったっけぇ?

 

- 三人官女の持っている

  これらは 何ですか~...

 

- 五人囃子で 向かって一番右の人

  楽器を持っていないんですけど

  何をする人なんですか~

 

●...など 4人のにょしょうたちのパワーに

「拙者は まだまだ 修業がたりないのぉ」と

感じる 抹香鯨・聴之介

 

●かくして 三月三日の昼すぎに はじまった

乙姫たちの 「ひな祭り」は 未明まで うち続き

乙姫のソファで 本格的な眠りに落ちた

聴之介を残して 宴はひけていった...

 

●翌朝 8時過ぎ

聴之介は 眠りからさめると 宴のあとを かたずけ

ゴミ捨て場へと ゴミを捨てに行く...

 

- う~む いかんのぉ...

  拙者は

  家事に むいているのであらうかのぅ...

 

●ト、 泡 ふきながらも

乙姫の部屋に もどると

聴之介は コーヒー・メーカーをセットして

ドローィング・パッドと 向い合う

 

●パッドから つぎつぎと 生まれ出る

千の乙姫

三月四日 午前のことであった....

 



















「曲水の宴」
 
陰暦の 三月三日に
宮中や貴族の邸で行われた行事の一つ
奈良時代に 中国から伝わった
 
曲水〈庭園を曲がりくねって流れる水〉に臨み
流れに浮かぶ杯が自分の前にくる前に
詩歌〈しいか〉をつくり
それから杯をとって酒を飲む遊び




 
「三人官女」
 
雛飾りで上から二段目に飾る
三体一組の官女の姿をした人形
ふつう左右二体の官女が立位で 中央が座位
 
むかって右から
長柄の銚子・三方・加えの銚子 を 持つ
 
「三方」〈さんぽう〉
 神仏・貴人に供える物をのせる
 四角い白木の台
 台の三方に 飾りの穴がある
 
「官女」〈かんじょ/かんにょ〉
 宮中・将軍家に仕えた女性
 女官〈にょかん〉
 
 



「五人囃子」
 
雛飾りで雛壇に飾る
能楽の囃子方をかたどった
五人一組の雛童子
 
むかって右から
 
謡〈うたい〉

小鼓〈こつづみ〉
大鼓〈おおかわ〉
太鼓
 
 


 
「謡」〈うたい〉
 
能楽の詞章
また それに節をつけてうたうこと
独立したものとしてもうたわれる
 
 
*国立劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/ 



 
 
「舞」 : まい
 
上半身 特に 手の動きを重視した
内的 静的な 舞踊
幽玄な世界を暗示する
 
一般的には舞踊と同義
 
また 舞楽や能楽 日本舞踊 など
日本の伝統的な舞踊の 呼称でもある
 
一差し 一手 と 数える
 
 
 
「踊」 : おどり
 
足の動きを主とする 躍動的な 舞踊
 
音楽に合わせて 身振りめ手振りをすること
 
dance
 




「結婚記念日」wedding anniversary
 
夫婦が結婚した日を記念して祝う日
もとは欧米の風習
日本では
明治天皇の大婚二五年祝典が行われてから
しだいに 一般化していった
 
 一年目 紙婚式
 二年目 綿婚式
 三年目 革婚式
 四年目 書籍婚式
 五年目 木婚式
 六年目 鉄婚式
 七年目 銅婚式
 八年目 青銅婚式
 九年目 陶器婚式
 十年目 錫婚式
十一年目 鋼鉄婚式
十二年目 絹婚式
十三年目 レース婚式
十四年目 象牙婚式
十五年目 水晶婚式
二〇年目 磁器婚式
二五年目 銀婚式
三〇年目 真珠婚式
三五年目 珊瑚婚式
四〇年目 ルビー婚式
四五年目 サファイア婚式
五〇年目 金婚式
五五年目 エメラルド婚式
六〇年目 ダイヤモンド婚式〈英国〉
七五年目 ダイヤモンド婚式〈米国〉
 



 
「婚姻予約」
①将来の結婚を約束する契約
 婚約 engagement
②内縁関係をさす判例法上の用語
 
 
「婚姻」
社会的に公認された
男女の継続的な性的結合の制度
また その結合を生じる契約
戸籍法に基づく届け出によって成立する
 
 
「結婚」
男女が夫婦になること
今日の社会では
法律上の手続きを裏付けとし
社会的に認められ
経済面・精神面で
お互いに助け合いながら
一緒に暮らすことをいう
 


*う~む これは ちと なんじゃな...






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